伊勢神宮内宮参拝で、宇治橋を渡ってから最初に向かう場所は、「五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)」です。
「五十鈴川御手洗場」の手前には手水舎(柄杓で水をすくって手を清め、その手に水をためて口をすすいで心身を清める場所)があるのですが、この手水舎がなかった頃の参拝者は「五十鈴川御手洗場」で心身を清めました。
そのため、手水舎を通過して「五十鈴川御手洗場」で手を清める方も多くいらっしゃいます。
この記事では、「五十鈴川御手洗場」に行った後にぜひお参りしたい「瀧祭神(たきまつりのかみ)」をご紹介します。
1.皇大神宮所管社「瀧祭神(たきまつりのかみ)」
「五十鈴川御手洗場」脇の小道を進むと、皇大神宮所管社「瀧祭神(たきまつりのかみ)」があります。
「瀧祭神」は、内宮正宮の御祭神である天照大神(あまてらすおおみかみ)が来られる前からこの場所におられた五十鈴川の神様が祀られているところです。
この「瀧祭神」は、地元伊勢では「お取り次ぎさん」「とっつきさん」「お言付けさん」と呼ばれ、ここを参拝することで瀧祭神が天照大神に取り次いでくださるとされています。
したがって、「瀧祭神」をスルーして正宮に向かってしまうと、天照大神に取り次いでもらえないという形になり、天照大神へのお目通しもかなわないことになります。
その意味でも、瀧祭神はぜひともお参りしていただきたいお宮の一つです。
2.「瀧祭神」の参拝作法
まず、「瀧祭神」の鳥居をくぐり、お賽銭を入れます。
続いて、二礼二拍手一礼。
そして、住所(番地まで詳しく)と氏名をお伝えした上で、
「今から正宮の大神様の元へ日頃の感謝の気持ちを伝えるため、ご挨拶に参ります」
と心でつぶやき、参拝いたします。
これで、瀧祭神に天照大神へ取り次いでもらえ、お目通しができます。
というわけで、「五十鈴川御手洗場」で心身を清められましたら、ぜひ、瀧祭神を御参拝ください。
この記事がお役に立てましたら幸いです。