伊勢から熊野本宮大社方面へは、自動車道を使っても3時間近くの道のり。往復すればほぼ一日コースとなります。
そのため、私の伊勢旅案内のコースとしてはご紹介していなかったのですが、先日、旅案内をご依頼されたお客様が「熊野本宮大社も行きたい」とご要望されました。
一日がかりであることをご了解いただいた上でご案内したところ、改めて熊野本宮大社の素晴らしさに感動し、「ここはぜひたくさんの方に訪れていただきたい。コースに入れよう!」と決めました。
さらに、せっかく熊野まで行くのであればと、熊野本宮大社のほかに、
・「かつてはここに熊野本宮大社があった」といわれるパワースポット「大斎原(おおゆのはら)」
・熊野本宮大社と同じく世界遺産である「鬼ヶ城」
・同じく世界遺産で「日本最古の神社」と言われるパワースポット「花の窟(いわや)神社」
と、世界遺産づくしのご案内をさせていただきました。
というわけで、今回はその時のコースを写真とともにご紹介してまいります。
<伊勢から熊野までのルート>
伊勢自動車道~紀勢自動車道~国道311号で、約3時間弱の道のりです。
1.熊野本宮大社
熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に祀られている神「熊野権現(くまのごんげん)」を祀る熊野神社は日本全国に約4,700社以上あります。熊野本宮大社はその総本宮です。
創建は紀元前33年。
御祭神は、熊野三山に共通する「熊野十二所権現」と呼ばれる十二柱の神々。
主祭神は、家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)が祀られています。
熊野三山は、平安時代の末には「浄土への入り口」として多くの皇族や貴族がお参りするようになりました。浄土へお参りし、帰ってくるということは、死と再生を意味します。そのため熊野三山は「よみがえりの聖地」として今なお多くの人々の信仰を集めており、熊野本宮大社は厄除け、成功への強運にご利益があります。
(参考:熊野本宮大社ホームページ http://www.hongutaisha.jp/ )
では、写真とともにご案内します。
正面入口
幟(のぼり)に見えている黒い鳥は、熊野三山のトレードマークである「八咫烏(やたがらす)」。
神の使者である3本足のカラスです。
初代天皇である神武天皇が日向国(宮崎県)から東征で熊野に到着された時、八咫烏が奈良まで道案内をしたというエピソードから、熊野三山に共通する導きの神鳥として信仰されるようになりました。
日本サッカー協会のトレードマークとしても有名ですね。
参道~158段の階段~
両脇に立ち並ぶ「熊野大権現」の幟は階段を昇り続ける疲れを癒してくれるかのようでした。
堂本宮大社拝殿・神殿
八咫烏ポスト
境内にあります。ご時世柄、八咫烏はマスクをしておりました。
2.大斎原(おおゆのはら)
大斎原は、熊野本宮大社から徒歩10分くらいのところにあります。
ここは、熊野川・音無川・岩田川の三本の川の中州にあたる聖地とされ、熊野本宮大社の創建時は、ここに社殿が建てられました。
現在は旧社地である大斎原ですが、ここには高さ約34m、幅約42mという日本一の大鳥居があり、近年パワースポットとして多くの人々が訪れています。
そばで見上げるとその大きさに圧倒されます。
3.世界遺産 鬼ヶ城
鬼ヶ城は2004年7月7日にユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されました。
鬼ヶ城センター公式ホームページによると、「熊野灘の荒波で削られた大小の海蝕洞が約1.2km続く凝灰岩の大岸壁」となっています。
目の前でこのようにそびえ立つ崖を見ると、本当に圧倒されますね。
4.世界遺産 花の窟(いわや)神社
こちらもユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されました。
日本書紀にも記されている、日本で最古といわれる神社。
花の窟は神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、亡くなった後に葬られた御陵であることから、伊弉冊尊と軻遇突智尊が御祭神として祀られています。
今回のコースの旅案内も承ります。
これまで熊野の旅はご案内のコースに入れておりませんでしたが、ご縁があって訪れてみて大変感動し、「ここにたくさんの方々をぜひお連れしたい!」との想いを抑えきれなくなりました。
というわけで、今回のコース、熊野本宮大社⇒大斎原⇒鬼ヶ城⇒花の窟神社の強力パワースポット4箇所を巡る旅案内も承ります。
個別のアレンジも対応いたしますので、ぜひご相談ください。
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